筋肉の維持に必要な成分はプロテインじゃなかった!?

筋肉の維持にはプロテインが必要と考えている人も多いのではないでしょうか?
ところが、最新の臨床実験データによると、筋肉の維持には、プロテイン(タンパク質)ではなく、ある成分の方が効果的だということが示めされたのです。
今回は筋肉に効果のある成分についてご紹介します。
筋肉は減っていく!
筋肉は年齢と伴に減少していきます。運動習慣の少ない人だと、30歳頃から毎年0.5~1%程度の筋肉(とくに骨格筋)が減っていくそうです。
最近ではサルコペニアといった言葉も聞くようになり、高齢者のなかには、疲れやすくなった、背中が曲がった、関節炎、歩行困難、寝たきりといった症状に悩む人も増えています。
- サルコペニア…加齢によって筋肉量が低下し、さまざまな身体機能の低下が起こる症候群のこと。
筋肉が減っていくのは仕方のないことですが、大切なのが「筋肉をいかに維持するか?」ということです。
なかには「筋トレしてプロテイン飲んでるから大丈夫!」という人がいるかもしれませんが、加齢による筋肉減少は止められません。
なぜなら、内臓も老化していくからです!
内臓機能が低下すれば、代謝機能も低下します。つまり、今までのように筋肉が成長しなくなってくるわけです。そして、筋トレで内臓を鍛えることはできませんね。
75歳になるとカラダの33%の筋肉が失われるといわれているほどなんです。
筋肉の維持に効果的な成分
筋肉にはプロテイン(タンパク質)が必要と考えられてきましたが、最新の実験では、筋肉の維持に効果的なのは、プロテインではなく他の成分だということが明らかになりました。
その成分というのが「オメガ3脂肪酸」と呼ばれるオイルなのです。注目のオイルなので、ご存知の人も多いかもしれませんね!
筋肉は筋トレによって減少を押さえることもできますが、オメガ3脂肪酸を摂取することで、筋肉の減少予防に著しい効果があるという結果が示されたのです。
オメガ3脂肪酸は、筋肉の代謝や血行を良くするだけでなく、燃焼効果をアップさせ新陳代謝を促します。
また、血圧値を正常に保ち、心臓疾患の予防やアレルギー性疾患の免疫力アップや緩和にも効果的なんです。
さらに、脳機能の維持にも不可欠なオイルのため、アルツハイマーや精神疾患の予防にも効果的です。記憶力や集中力を向上させ、加齢による様々な老化減少を抑えることができる成分として注目を集めているんです。
オメガ3脂肪酸を多く含む食品
オメガ3脂肪酸は、体内で生成されないため、食品から摂る必要のある必須脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸はDHA/EPAの含有量が多い青魚の油に多く含まれていますが、なかなか魚を食べる習慣が少ないのが現状ではないでしょうか?
そこで、おススメなのがオメガ3系の成分を持つオイルです。
オメガ3脂肪酸を多く含む食品(オイル)をご紹介しますので、毎日の食生活に積極的に摂り入れてみましょう。
えごま油
えごま油は、どんな料理にも合わせやすいオイルです。えごま油に含まれるαリノレン酸は、体内でDHA/EPAに変わり手軽にオメガ3脂肪酸を摂取することができます(目安は1日小さじ1杯)。
アマニ油
アマニ油はえごま油と同様にクセのないサラッとしたαリノレン酸を主成分とするオイルです。加熱せずサラダやおひたしなどにかけて食べるのがオススメです(目安は1日小さじ1杯)。
ココナッツオイル
ココナッツオイルは飽和脂肪酸に分類され、約60%が中鎖脂肪酸です。エネルギーに変わりやすく、カラダに蓄積されにくいため、ケトン体ダイエット(ケトジェニックダイエット)に推奨されるオイルです(目安は1日小さじ1杯)。
まとめ
筋トレをしているのだけど、なぜか筋肉が減ってきたように感じるという人は、オメガ3脂肪酸を試してみるのもいいかもしれませんね。
プロテインも大切ですが、筋肉が減らないよう積極的にオメガ3脂肪酸を摂るようにしましょう。