いまさら聞けない筋肉に関する7つの疑問

筋トレを頑張っているのに思うように効果が上がらない、という時もあるのではないでしょうか?
そもそも効果が出ないということは筋トレのやり方が間違っていることが考えられます。
とくに自己流の筋トレなどは効果を感じられないばかりか、体を痛めてしまう原因にもなります。
正しい筋トレを実践していれば、個人差はあるにせよ必ず何かしらの効果が表れてくるものです。
そんな時は一度基本に戻って筋肉の基礎知識を見直してみましょう。
Contents
筋肉に関する7つの疑問
筋トレの効果が上がらないときは基本に立ち返り、もう一度、筋肉のことを見直してみましょう。何かしらのヒントが見つかるかもしれませんよ。
1、筋肉が大きくなるメカニズムとは?
筋肉を大きくするには、タンパク合成が大切と言われています。筋トレで筋繊維に刺激を与えると、筋肉が壊れ、ホルモンが分泌され、タンパク合成が高まります。
筋肉に刺激を与えるにはメカニカルストレス(機械的ストレス)とケミカルストレス(科学的ストレス)があり、ダンベルなど物理的に高い負荷をかけることをメカニカルストレス、加圧トレーニングやスロートレーニングなど筋肉に乳酸を溜めたり酸欠状態にすることをケミカルストレスと言います。
この2つの刺激を与えることで筋肉が破壊と回復を繰り返し、次第に大きくなるというわけです。
反対に運動不足やストレスはタンパク質が分解されるので筋肉は衰えてしまいます。
2、筋トレで鍛えられない筋肉はあるのか?
基本的には筋肉と名のつく部位であれば全て鍛えることが可能です。筋肉は縮むことしかできないので、負荷によってその部位が縮むことができれば鍛えることは可能です。
しかし、自分の意志で動かすことのできない不随意筋(ふずいいきん)は鍛えることができません。不随意筋とは心臓や胃など内臓の筋肉で自律神経によって動かされる筋肉の事です。
ただし、ヨガの呼吸法は内臓を鍛えることができるとも考えられています。
ブラジリアン柔術のヒクソン・グレイシーが実践しているお腹と背中がくっつきそうなくらいの腹式呼吸を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?この呼吸法こそが内臓の筋肉を鍛える方法と言われています。
腹式呼吸によるトレーニングは、アウターマッスルのように鍛えている実感が得られないかもしれません。もちろんヒクソンの呼吸法は誰にでもできるもでではありませんが、挑戦してみる価値はありそうです。
3、速筋と遅筋の違いについて
筋肉には「速筋」と「遅筋」という2種類の筋繊維があります。
速筋は瞬発的に大きな力を使う筋肉、遅筋は長時間運動を続ける時に使う筋肉です。
例えるなら、短距離ランナーが主に使うのが速筋で、長距離ランナーが主に使うのが遅筋と考えれば良いでしょう。短距離ランナーと長距離ランナーの体つきを比較すれば、その違いも明白ですね。
マッチョを目指すなら高い負荷の筋トレで速筋を鍛える必要があります。それに対し遅筋を鍛えるなら有酸素運動を中心とした筋トレとなります。
遅筋は筋肥大ほとんどしないのですが、脂肪を減らし、太りにくい体作りには遅筋の筋トレが不可欠と言えるでしょう。
4、鍛えやすい筋肉ってあるの?
鍛えやすい筋肉というのは、意識を集中しやすい筋肉と言えるでしょう。
大きな筋肉や身体の前面にある部位は、自分でも効いていることを確認しやすく、筋トレのモチベーションも上がりますね。
また、筋トレ中は鍛えている筋肉を意識するだけで、効果が大きくなると言われています。
研究機関の報告によると、鍛えている筋肉に意識を集中させるだけで筋放電量(筋電図)が20%もアップしたというデータもあるほどです。
あの筋肉芸人なかやまきんに君の筋肉に話しかけるギャグがありますが、実は根拠のある筋トレ方法だったのです。筋トレは意識をしながら行うことが大切なのですね。
5、理想の筋肉って?
理想の筋肉と言っても、その目的によって一人ひとり異なることでしょう。
一般的に「硬い筋肉」と「柔らかい筋肉」と言われることがあり、生活するうえではコリや疲れのない柔らかい筋肉が良いとされていますが、筋トレでつけられる筋肉に違いはないのです。もちろん見た目の違いもありません。
筋肉そのものに「硬い」「柔らかい」といった違いは特にないのです。
硬い筋肉は、筋肉の萎縮や緊張などが原因ですが、凝り固まった筋肉のまま筋トレをすると怪我につながりますので、筋トレ前のストレッチや筋トレ後のマッサージなどで十分にケアをすることが大切です。
6、どのくらいやれば筋肉はつくのか?
まずは、2か月です!筋トレで成果を実感するには、最低でも2か月間は筋トレを継続していく必要があります。
筋トレをはじめてから身体の調子が良くなるのに1か月から1か月半程度かかります。体の変化はその後になります。
筋トレで腹を凹ませたいと考えている人は多いと思いますが、腹筋が割れてくるのは2か月以降の最終段階だと思って下さい。
長い道のりですが、モチベーションを保って筋トレを頑張りましょう。
7、筋肉がつくと体重は増えるのか?
筋トレをしていると脂肪は減りますが筋肉量が増えるので、基本的に体重は増えると思ってください。
筋トレで痩せたい人は、食事コントロールも必要になりますが、極端に食事を制限しなくても筋トレで引き締まった身体になってきます。
また、将来的には基礎代謝が上がるので、一日の消費カロリーが増加するので痩せやすい身体になります。
体重を基準に考えないで、見た目や体脂肪率で考えた方が良いでしょう。身体の質とボディラインが大切です。
まとめ
ジムで明らかに筋トレ初心者という人を見ていて、「あ~そこはそうじゃないんだけどなあ…」「あ~それじゃ全然効かないよなあ…」なんて思ったことがある人も多いのではないでしょうか?
もちろん筋トレに対する考え方は人それぞれなので、それに対し助言したり批判するするつもりはありませんが、ただフォームを真似て筋トレを続けているだけでは、なかなか筋トレの効果を実感することは難しいでしょう。
筋肉について正しい知識を持つことは本当に大切なことです。筋肉に関する正しい知識を持って、筋トレの質を上げていきましょう!