今のままで大丈夫?白砂糖がもたらすカラダへの悪影響

今のままの食事で本当に良いのだろうかと考えたことはありませんか?
コンビニ弁当には驚くほどたくさんに食品添加物が使われているだとか、某大手ハンバーガーショップのハンバーガーは全く腐らないだとか、そんな都市伝説のような噂も耳にしますし、そんなものを食べていたらどうなってしまうのか不安になってきます。
食べ物や栄養に関するさまざまな本が出ていますが、それらを読んでいると、とくに白い砂糖がカラダに悪く、摂り過ぎは万病の元になると警告している内容を頻繁に目にします。
2012年にはアメリカの小児科医たちが「砂糖はタバコやアルコールと同じ毒」として科学誌ネイチャーに発表したり、世界中の学者達も白砂糖の危険性を指摘しています。
今回は砂糖の過剰摂取が私たちの健康にマイナスとなる理由を探り、どのように対応すればよいのか探ってみましょう。
白い砂糖はなぜ体に悪いのか?
精製された白い砂糖は、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素をほとんど含まない、いわば”空っぽのカロリー食品“と呼ばれているようです。
空っぽのカロリー食品とは、代謝に必要な栄養素を含まない食物からカロリーだけを摂取することです。白い砂糖のほかにもアルコールや一部の油脂も同様と言えるそうです。
カロリーだけ取り込んでも、カラダに必須の栄養素が十分に補えなければ意味がないということ。それ以上に恐ろしいのは、砂糖に低血糖症を引き起こすリスクがあるということなのです。
砂糖の成分のショ糖は糖質の最小単位のブドウ糖と果糖が組み合わされたもので、構造がシンプルだけに分解や吸収のスピードが速いそうです。
ちなみに、同じ糖質でもでんぷんのように化学構造が複雑だと分解に手間がかかるので消化時間が長く、ゆっくりと吸収されるようです。
カラダに一気に吸収される砂糖は高糖状態を招きます。すると、すい臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されて血糖値を下げようとします。
そもそもインスリンは血液中の栄養素を細胞の中に取り組む役割を果たすのですが、必要以上に出ると急激に血糖値を下げてしまうという性質があるのです。
血糖値の急降下、すなわち低血糖の状態は脳やカラダに栄養素が供給されにくく、集中力が低下したり、疲労感を感じやすくなります。また、グリコーゲンが筋肉中に充填される速度も落ちてしまいます。
さらに、精神面でもキレやすくなったり、うつの症状が出るという報告もあるほどなのです。
つまり、血糖値が一気に上がったり、一気に下がったりするのは、カラダにとって最悪な状態なのです!
日常生活は砂糖菓子でいっぱい!
甘いものには目がないという人も多いのではないでしょうか?
かく言う筆者も大の甘党で、子供のころから甘いものが大好物でした。イタリアンを食べたあとは最後に必ずドルチェをオーダーするし、おやつに饅頭や大福といった和菓子をしょっちゅう口にしていました。
とくに筋トレ後は無性に甘いものが欲しくなるので、プロティンはもちろんチョコレート味をチョイスしています。
プロティンは別にしてもケーキやクッキー、和菓子にはもちろん白砂糖が含まれていますので、今後は控えたいと思っています。
また、見落としがちなのがスポーツドリンクやトクホ飲料といった清涼飲料水です。ここにも大量の白砂糖が使われているので注意するべきです。
とくにトクホは特定保健用食品なのだから大丈夫と思われがちですが、実はそうでもないのです。
例えば脂肪の吸収を抑えると謳っているトクホのコーラには難消化デキストリンという成分が含まれています。この成分に脂肪の吸収を抑えて排出を増加させる効果があるとのこと。しかし、それ以上に砂糖を使用しているので、結果的に糖分の摂りすぎなってしまうそうです。
また、スポーツドリンクはお医者さんも推奨しているので、カラダに良いと思っている人がいるかもしれません。しかし、スポーツドリンクに一番多く含まれるのが砂糖なのです。アミノ酸やミネラルが含まれても、その量は微量ですし、それ以上に砂糖を余計に摂ってしまう恐れがあります。
カロリーゼロを謳った人工甘味料を使ったスポーツドリンクもありますが、人工甘味料でも砂糖を摂ったときと同じように血糖値が上がることが解っています。
いったい1日にどれくらいの砂糖を摂取しているのか見当もつかないくらいですが、間違いなくWHO(World Health Organization = 世界保健機関)の定める砂糖摂取目標25gなど軽くオーバーしているはず。
このように日常生活は砂糖食品でいっぱいなのです。
白い砂糖の代わりは?
白砂糖を悪のように言ってきましたが、甘いもの全てがダメというわけではありません。
甘いものは脳を活性化させ、幸せホルモンとも呼ばれる脳内物質セロトニンの分泌をうながし、リラックスさせてくれる大切な働きもあります。
また、マラソンやロードバイクなど耐久性のあるスポーツ選手は糖質の含んだスポーツドリンクをエネルギー源としてレース直前に補給しています。
一昔前は伝説の格闘漫画「グラップラー刃牙」で一躍有名になった炭酸抜きコーラもよく飲まれていましたね。
スポーツドリンクやコーラが良いか悪いかは別の問題として、糖質=甘いものもが全てダメということではないということです。
ただし、長年の習慣で甘いものを食べるこがルーティーン化してしまっている人は、今までコーヒーに砂糖を入れていた人はブラックにしたり、ケーキなどの砂糖菓子は干した果実などの代替品に代える努力は必要になるでしょう。
甘いものが食べたくなった時は、白砂糖は避けて果実やはちみつなどの自然の甘味で摂るように心がけましょう。
黒砂糖なら生成されていないのでミネラルやビタミンも多くカラダに良いという人もいますが、だからといって、無理にたくさん食べる必要はまったくありません。
そもそも糖質は米、小麦、とうもろこしなどの穀類から摂取できますので、穀類を十分食べていれば、砂糖はまったく食べなくてもよいのです。
カラダのことを考えたら黒砂糖であれ、はちみつであれ、果実であれ、糖質を控えることが一番良いのです。
白砂糖を止めてカラダが変わった!
砂糖を断ってから、疲れにくくなり体力に余裕ができたような感覚を持った、調子が良くなってカラダのパフォーマンスが変化したという人がたくさんいます。
体重も減って、カラダが軽くなり、キレが良くなったという人も多く、砂糖を断つことはダイエットにも最適なのです。
また、子供のころからお腹をこわしやすかった人が、ほとんど下痢することもなくなって、不思議とこれも改善したという人もいます。
それだけではない!集中力がアップして脳が変わったという人までいるのです。
しっかり食事を摂って、しっかり睡眠をとっていても、どこかカラダが重かったり、キレが無かったり、頭に霧がかかったような状態になることがあったのに、砂糖を止めてから朝からすっきりと起きれるようになり、頭は常にクリアな状態で、ネガティブな考え方うや不安を感じなくなったというのです。
効果は人によってさまざまですが、心もカラダも本当に快調になったという人が本当に増えています。脱砂糖で健康を取り戻しましょう!
まとめ
白砂糖を止めることで血糖値の乱高下がなくなり、情緒が安定したり集中力が増す可能性は高いようですね。
さらに、はちみつやフルーツでビタミンやミネラルを摂ることでカラダの活性効率が上がると考えられます。
砂糖をやめればすべてOKというわけではないですが、口にする食べ物のことをしっかりと考えることは本当に大切です。